非破壊撮影による対象物の分光分析が可能な分光カメラ

ハイパースペクトルカメラ「AHS-003VIR」

ソニー製「InGaAsセンサー」を採⽤した近⾚外ハイパースペクトルカメラ

「AHS-003VIR」は、640画素のラインにて、可視領域である450nmから近赤外領域の1700nmまでの波長を分光し、512バンドのスペクトル情報として取得します。対象物の成分分析・識別ができ、可視光だけでは見ることのできなかった対象物を非破壊・非接触で測定や検査も可能です。

 

また、センサーにペルチェ素子(冷却機能)付きタイプを採用しており、温度変動にも強い構成のため、工場などのインラインで安定した撮像を可能にしています。

「AHS-003VIR」の主な対象分野


 

◎成分分析や異物混入等の検査

◎青果糖度・タンパク質・水分・フィルムパッケージ検査

◎コンクリート壁面検査、気象・鉱物の観察

◎バイオイメージング(蛍光)等の観察

◎物質が最も吸収、発散する近赤領域の波長帯の調査等


「AHS-003VIR」の特徴


Gigabit Ethernet 

Camera Link


感度特性

型 名 AHS-003VIR
撮像素子

InGaAsセンサー 1段電子冷却

640H(空間)×512V(分光)

画素サイズ 5μm×5μm

分光波長

450nm〜1700nm ※回折格⼦に依存

波長分解能

18.8nm

インターフェース Gigabit Ethernet (1000BASE-T) / CameraLink
撮影方式

プッシュブルーム方式(ラインスキャン方式)

レンズマウント Cマウント 1/4インチ
ラインレート

最大ラインレート 258 FPS ※フルバンド選択 @CameraLink/8bit時

2767 FPS ※8バンド選択 @CameraLink/8bit時

露光時間 6μsec~10msec (設定可能範囲:6μsec~9.99sec) ※8bit時
ゲイン ×1~×4(約0dB~+12dB)
黒レベル 0LSB~127LSB可変(10bit時)
主要機能 ステータスLED、外部トリガ、各種補正(DSNU、PRNU、画素⽋陥、シェーディング)、フィールドアップグレード機能、バンド選択
PRNU 画素間の輝度ムラ補正機能あり
DSNU 画素間の暗時ムラ補正機能あり
同期方式 内部 / 外部同期

映像出力

8 / 10 / 12 bit

電 源

⼊⼒電圧:DC12V〜24V±1V

消費電⼒:7W(typ)

動作温度/湿度

0℃〜45℃ / 20〜80% (ただし結露無き事)

保存温度/湿度

-15℃〜+65℃ / 20〜80% (ただし結露無き事)

外形寸法

87mm×120mm×192mm(突起物含まず)

重 量

1250g
環境対応 RoHS

AHS-003VIR の撮像


ハイパースペクトルカメラとは


異なった光の波長帯(バンド)の組み合わせが分光スペクトルとなります。複数バンドの画像が取得できるカメラを「スペクトルカメラ」と呼びます。

 

たとえば、一般的なカラーカメラであればRGBという3つの波長帯(バンド)を言います。ハイパースペクトルカメラの場合は、数十以上の波長帯(バンド)を取得できます。

 

ハイパースペクトルカメラでは、XY座標の二次元空間情報と波長軸のデータ(ハイパースペクトル情報)を同時に取得できるため、対象物の成分分析・識別が可能となります。

近⾚外線撮像例


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